ルカ―楽園の囚われ人たち

ルカ―楽園の囚われ人たち (電撃文庫)

ルカ―楽園の囚われ人たち (電撃文庫)

あまり面白そうだと思っていなかったけど、読んでみたら意外と面白かった作品。滅びた世界にただ一人生き残った少女が5人の幽霊と1匹の老犬と過ごす物語。物語の視点が最初から最後まで常に「私」という人工知能を通じているという変わった描写をとっている。事件からの解決方法が呆気なくて拍子抜けしたが、視点が人工知能だと分かって、事件に至るまでの過程が自身が悪役であるときも徹底して視点が人工知能側なので面白い。