刃鳴散らす

刃鳴散らす

刃鳴散らす

ニトロプラスの相変わらずバトル描写に凝りまくった短編剣客ゲーム。ただし、シナリオと原画はいつもの虚淵玄×中央東口コンビでなく、奈良原一鉄と大崎シンヤというひと。プレイ前は伊烏義阿視点の復讐劇だとばかり思い込んでいたけど、実際は復讐相手である武田赤音視点が7割を占めており、鬼哭街とはまた違った雰囲気を味わえる。とにかく剣術の描写が細かく、勝機の種類を3種類に区分けた読み合いの概念が、剣術云々には縁のない自分にとっては新鮮に映った。個人的には火炎陣で登場した朧川の名も無き大隊長が一般人ながらに赤音の本性を見抜いていて好みだった。赤音と義阿の最後の決着も一瞬ながらにこれまでの伏線が効いていて、魅了された。尤も、クリア後にCG回収するため行った別ルートでその素晴らしい戦いの余韻は一気にぶち壊してくれましたが(笑)。おのれ石馬戒厳。あくまでニトロは人外ロリヒロインを貫き通しているのか。今度の作品、サバト鍋でも石馬戒厳たんは活躍するとのこと。

飛田にこのゲームを薦めてくれた神崎さんは私が進めた「あやかしびと」に別途ファンサイトをつくるまでにハマっておられます(笑)。