アトラク=ナクア

アトラク=ナクア 廉価版

アトラク=ナクア 廉価版

やっと最近廉価版を手に入れてやってみました。
インターフェイスとかもろ古いし、結構昔のゲーム感がするのですが(キャラごとの立ち絵は表情や服装差分は無いに等しく1枚のみ)、それでも読ませる文章力・構成力が伝わってくる。各キャラの状態をフラグにしたロードシステムなんか今見ても斬新で、これに近い形の章ごとから始めるシステムは月姫Fateに受けつがれたのだなぁ…と。セーブポイントとかを残してなくてもクリア後に好きな章から始められるのは便利ですヨ。特に同人描くときの参考用とか(笑)。

とはいえ、オートモードや細密な飾りなんてなくても、やっぱり最後にモノをいうのは文章力なんだ、と昔の作品を読んで思いました。



肝心のストーリーは人食いの蜘蛛女が主人公で(このへんの視点の工夫や設定も伝奇モノギャルゲーの原点ぽい)、敵である僧侶に追わされた傷を癒すため、学校に住み着き人を篭絡させていく、というもの。
妖怪らしい残酷さを見せながらも、偶然助けた少女に情が移ったりとだんだん人間らしくなっていくような主人公に読者側からも感情移入していったり、
その後の僧侶との対決は今までみせた雰囲気とはまた違った熱いバトルがクライマックスへとテンションを高めていった。主人公が完全悪役な雰囲気だったので主人公が死んでトゥルーエンドかと思っていたので終盤のどんでん返しにも驚かされた。



今回から五つ星満点で評価つけてみようか。
わかりやすいだろうし。


話:★★★☆☆ (面白いがややボリュームに欠けるかも)
絵:★★★★☆ (いかにも「昔」の画風。だがそれがいい)
音:★★★★★ (かなりいい。終わってからも音楽だけ聴いてます)
シ:★★★☆☆ (今見るとしょぼく見えるが当時としてはかなり良かったはず。あと章区切りのオートセーブが便利)




肝心なことは仄めかすだけではっきりとは言わないまでも、自分、結構重要なことネタバレしまくってますね(汗)。まぁ、昔の作品なのでさすがに時効だろうけど。


ネタバレといえば…そろそろひぐらし完結編の感想書いちゃいますよ。
まだゲーム終わらせてない人や、スクエニ系の漫画だけで追っていこうという人は要注意。