もしも明日が晴れならば
- 出版社/メーカー: ぱれっと
- 発売日: 2006/02/24
- メディア: DVD-ROM
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話:★★☆☆☆ (序盤は突然ヒロインが死んだり幽霊となって現れたりと展開・描写も面白いが、中盤からだれてくる。共通部分多いし。)
絵:★★★★☆ (学園ものなのでキャラデザは普通だが、絵自体のクオリティは高く、塗りが特にいい)
音:★★☆☆☆ (悪くないけど、これといって良いとおもう曲は無し)
シ:★★★☆☆ (テーマである幽霊の半透明度や、頭から音符、燃える眼とかちょっとした工夫が見られる。共通ルートの長さは大減点)
幽霊が出てくるとは知っていたが、いきなりプロローグでヒロインが死ぬとは思わなかった(汗)。「きみが望む永遠」のように思い切り引っ張ってから殺すとかいう反則的な展開よりはインパクトは薄かったが、変わっている展開に早速序盤に興味を惹かれた。
主人公の序盤の幽霊に対する反応が現実的で、まわりの人間がそんな様子を見て心配していたりとか地味に面白い。幽霊など非現実的ながらももう一度ヒロインに会えるなら幽霊でもいいという主人公の葛藤が伝わってきてgood
けど、ちょっと進むと除霊師や妖怪なんかが出てきて、せっかくちょっとした違和感が面白かったのがただの現代ファンタジーぽくなってしまって退屈に。
さらに中盤に差し掛かったところででその妖怪がヒロインの仇であることが判明し、その妖怪とすでに仲良くなってしまったところでどういう反応をするかと思ったら…主人公は少しは悩んだものの、結局故意ではなく事故だったということで簡単に無罪放免、マスコット扱い化。「自分を殺した相手が目の前にいる」という真実を知ったばかりのヒロインが悩んだ時間は一体何秒だ?
主人公に近しい人間も幽霊や妖怪といった対象に対して「慣れ」が早すぎてその後の展開が淡白なかんじに。妹が姉に嫉妬したり、もう一人の死んだ少年と出会ったりと話のきっかけは面白いのだけどやっぱりその後の展開・キャラの反応が普通すぎると感じた。
8章ぐらいあるうち5章ぐらいまでほとんど共通ルートであることが致命的だな〜。
絵で釣られてはいけないな〜、とちょっと後悔。
絵が普通以下でも評判がいい作品のほうが肝心の話が良いということの証明で期待できる。
結局、王道的に姉ルートはクリアしたが、妹の途中から止めてキラークイーンやってました。