車輪の国、悠久の少年少女

車輪の国､悠久の少年少女 (予約特典「車輪の国、向日葵の少女」 2枚組オリジナルサウンドトラック付)

やっぱり目玉は法月編。

話：★★★☆☆
絵：★★★☆☆
音：★★★☆☆
シ：★★★☆☆
（全体的に「ファンディスク」としては十分に面白かったが、無難すぎて「一つの作品」としてはやや物足りない感じ。）

車輪のファンディスクということで期待しすぎてたところがあるので、ちょい平凡さに拍子抜けしたり。

まずは法月編。
若かりし頃のとっつぁんは冷静派だが、意外にもドジというか愛嬌があるところもあって初々しい。
比べて樋口さんちの三郎は…変態だぁ！！！？目からしてエロいというかホモくさいw
法月アリィ先生を「てんてぇ」とか、将臣を「まちゃおみくん」とかで呼ぶお調子者。自己紹介で「おっぱい好きであります！」とか力説してる理解不能人です。

法月アリィはまともなキャラかと思ったら、より凶悪な「法月」でした。まなと同じ異民だから善人だと思ったのに〜。被更正人を最終試験の課題として宛がう方法だけならまだしも、悪役を演じる態度や空の拳銃のトリック、地下牢の利用…と向日葵の少女での法月先生の知略はこの先代法月のパクりになるわけか…。用意された環境・素材を上手く利用したといえば聞こえはいいが、とっつぁんオリジナルの知略だと思っていたので少し寂しいです。

さらには森田賢一（樋口健）のルーツもここで公開。てっきり姓名から「三郎×雑賀」「阿久津×法月」の展開になると思っていたので、「阿久津×雑賀」には驚かされた。しかも健は樋口三郎だけでなく阿久津将臣という２人の父親を持つという…。こうなると車輪本編のとっつぁんの態度が「子の成長を見守る父」として変わって見える。

ヒロイン編は無難に前作のＥＮＤＩＮＧおまけな感じ。
灯花の「ぶっ殺すぞ！」が久々に聞けた。「こんぼく」でも類似品はいましたが…やはり本物でないと。

まさか本編序盤でさっくり殺される南雲のエピソードがあるとは思わんかった…。プレイ前は普通に悠久用に新キャラかと思ってしまったくらい。たしかに本編でも数会話の登場なのに立ち絵があるという不自然なキャラでしたけどね。この後「パン！」で殺されることを思うとやるせねぇ…。