今の週刊少年サンデーには足りないものがある!!

こんにちは。電脳つくし畑の飛田貴夜魔上等(ひだたかやまのぼれ)です。


結論から言おう。
サンデーにはファンタジーがない!!?
椎名高志先生の新連載のために久々に週刊少年サンデーを買ってみて気付きました

ファンタジーがない。
それは…舞台が必ず「現実世界」に対応しているということだ。
スポーツ漫画や学生漫画はいわずもがな、
名探偵コナンも小さくなる薬など非現実的な設定はあるものの舞台は現実世界。
ハヤテのごとくあいこら、焼きたて!ジャパンのようなギャグ漫画もわざわざ舞台をファンタジーにする必要がないので現実世界である。
アクション作品でいうとからくりサーカス、金色のガッシュ結界師D-LIVE史上最強の弟子ケンイチ絶対可憐チルドレンなどといった作品も「日本」などといった現実の固有名詞がある世界で話は進展する。
では犬夜叉うえきの法則+、MARはどうだろうか?
実はそれも話の進んでいる世界は一見ファンタジー異世界であるものの、主人公らはみんな現実世界から異世界に移動しているという設定である。
かごめは井戸?から昔っぽい世界へ、うえきも現実から記憶なんやらを取り戻すため異世界へ、ベタベタファンタジーにみえるMERも妄想好きの主人公がある日突然ヘンテコ世界に転送されるというお話。
根っからファンタジーの漫画はほぼゼロに等しい。
…昔はどうだったか知らないけど。


他雑誌の場合は

ジャンプにはワンピース、NARUTO、HUNTERxHUNTERなど。NARUTOは日本の文化はほんの少しあるものの舞台は現実世界と関わりのない独特の世界である。
マガジンでいうとRAVE、トト!、…お?マガジンはジャンプと比べるとファンタジーの作品は少ないですね。
ツバサやサムライディーパーKYOは異世界ぽいもののツバサの元となるCCさくらxxxHOLICは現実世界だし、KYOも織田信長などという固有名詞が生きているので除外とする。

えーと、チャンピオンは……バキと舞-HiMEスクライドくらいしか私は知らないので対象外で(汗)。
まぁ、どれも現代世界ね。
ドカベンとか鉄筋家族のような古参の作品からみてファンタジーは少ないかな?程度だと思います。


週刊誌じゃないけど2002年まで自分が購読していた少年ガンガンはやはりファンタジーが多かった。
ロトの紋章ハーメルンのバイオリン弾き鋼の錬金術師魔法陣グルグル、エトセトラエトセトラ…。
まぁ当たり前ですね。ドラクエエニックスですから。
しかし、創刊当初は妙な方向性の格闘漫画とかスポーツ漫画ばかりだったな。今と比べると想像が付かん(笑)。


少なくとも「売れる」漫画にはファンタジーのアクション作品が多い。
特別な仕掛けをしなくともキャラを戦わせれば必然と画面が映えるし、ファンタジーながらに主人公の服装も見ただけで何のキャラがわかるような独創的なものが多いからである。
ただ、下手にファンタジーに手を出すとただのベタベタな設定の個性のないものが出来上がってしまうので気をつけないといけない。
あまり知らないがそういう傾向を描くひとは多そうなので競争率も高そうだ。
読者の心を掴むにはゼロから世界観を作り出せるような才能が必要だろう。当然、画力も必要だが最近は画力だけの作家も増えているので、「原作付き」といった作品も増えているのかもしれない。



こうやってズレた視点から雑誌を観察してみると意外な雑誌の方向性が見えて面白かったです。


最後はサンデーから離れた気がするけど、とりあえず言いたい事は
絶対可憐チルドレン打ち切り回避のために、たまには普段買わないサンデーを買ってみて気まぐれにも読者アンケートを書いてみよう!
ってことで。