私立!三十三間堂学院 2巻

私立!三十三間堂学院 (2) (電撃文庫 (1171))
1巻の内容が面白かったので2巻も購入。

生徒会長と交わした約束「この学校の生徒と付き合わない、約束を破ったら殺されるか退学」という条件のもと、学園に通っている唯一の男子生徒、後白河法行は「教室で最初に出会った相手と友達になる」という目標を掲げる。
しかし、出会った相手は学院で最もモテる女と噂され、百八人の彼氏を持つという新キャラの良久須美、付き合うことを断る後白河に対して彼女は「デートで自分が唇を奪えたら、責任をとって自分の彼氏になれ」と勝負をしかける。
後白河の幼馴染や生徒会メンバー、策略好きのクラスメイトは狙っている男を取られまいと妨害をしかけるが…!?
という内容。


キャラクターが多くて覚えきれないところもあるけど、その多いと言われるほとんどの登場人物の心理・策略を表現していて、どうやってそれら策略の隙を突いて予想外の展開へ発展するか、という駆け引きが楽しめる。


妨害を意図する生徒会に対して、新ヒロインの彼氏百人がなんと後白河と須美をくっつけようと皆で画策したりと押しては引いての展開に。
結局、いくつかの確執がありながら新ヒロインを含め憎めないキャラクター揃いだった。


どーでもいいけど、登場人物の一人、柴又かずきだけは小説で書かれている性格とイラストがなんかかみ合ってないような気がする(汗)…。あと正ヒロインっぽい花音がほとんど展開を左右するファクターといて働いておらず、存在感が薄すぎ(汗)。


佐藤ケイさんの別作、天国に涙はいらないシリーズより遥かに面白いので、このまま長期シリーズ化して欲しいぐらい。



追記。3月の電撃文庫の新刊に私立!三十三間堂学院3巻が出るそうです。




ちなみに他にもヤスダスズヒトさんのイラストに惹かれて神様家族と毛布おばけを買ったが、肝心の内容がつまらなかったので感想はなし。