少年ガンガン3月号感想

少年ガンガン 2006年 03月号

少年ガンガン 2006年 03月号

まさか、ひぐらしシリーズのなかでも番外編に近い暇潰し編をガンガン本誌でやるとは思わなかったので驚き。普通、鬼隠し編がガンガン本誌で、パワードに暇潰し編をやるものだと思うのだけど…。
まぁ、とにかく巻頭カラー初っ端から梨花ちゃま惨殺シーン。ここで原作をやっていないと他誌での漫画版だけ読んでいる人に対して「ネタバレか?」と混乱を誘っている。(すでに○○編、△△編と事件の内容が違っていることから混乱は避けられないだろうが)。

やっぱり絵柄は最近のガンガンチックなメリハリの効いた太線で安定した作画。個性がないといってしまえばそれまでだけど、原作ありきの二次創作にあたる作品なので人によって好き嫌いが発生しない作家を起用するのは正解なのかもしれない。


「村ぐるみの事件」などの台詞と結びつくイメージが疑心暗鬼を煽り立てるような表現で面白かった。
ガンガン本誌だけ読んでいる人はここから推理を交えた事件が起きるのか?と予想するのだろうけど暇潰し編はどちらかというとアクションパートやサブキャラの行動を見せる作品だから推理のしようがないんだよね。いや、もともとマトモな推理は成立しないけど(汗)。
圭一達のようなコミカルなキャラが少ない暇潰し編、魅力のあるキャラが監督は登場するも「メイド萌え」な部分は見せられないし、梨花への疑心暗鬼とクラウドさんの渋さをどう魅せるかに面白さがかかっています。


エド、アルはウィンリィを人質に取られあっさり釈放。ロイ大佐も同じく。メイチャンはアルに匿われて無事生き残りそうだ。大総統がアル相手に「黒ヒゲさん」をやったときは一瞬ゾッとさせられたけど、「殺せなかった」のはギャグ以外になにか意味はあるのだろうか?深読みすると目の弱点のヒントが隠れているのかも。


また、市街では他の錬金術師も同時刻に錬金術が使えなかったという「お父様」の錬金術封じのヒントが再び。エド達は「お父様」の練成陣発動が分からなかったが、視認できないほど馬鹿でかい練成陣が町中に広がっているという可能性も考えられる。だとしてもスカー&メイだけは錬金術は使えた理由にはならないからもっとナナメ上の仕掛けが隠れているのだろう。


リングリードはやっぱりいい人(?)。リンの臣下を励ますような言葉を残したり、ラースにタンカを切ってみたり(そのときの驚いたラースの表情は面白い)。リンの体を乗っ取っても言語は分からないのはリンがまだ抵抗している証拠か。


結局、敵の中心部へ迫ったもののあっさりとした警告と対処で済まされたのは拍子抜けとしか言いようが無い。ただ面白いのはそのドタバタのなかで今だホムンクルスのアジトに潜んでおり、マルコー医師と接触したスカー。ヨキ元中尉といい、メイチャンといい、意外なキャラばかりと遭遇するものだ。



前夜祭ラスト。
初代鬼神、阿修羅が復活しブラックスター・キッドの両者を軽くあしらってから即脱出。
自分の「皮」をゴムのように使った能力は独創的で面白かった。皮を引っ張って服のかわりにするなんて発想は常人には思いつきません(汗)。


ここでエルカは捨て駒のごとく阿修羅に殺されるかと思っていたけど、生き残ってくれてなにより。敵の中では比較的凡人ながらも必死に頑張っているキャラなのでこのまま地味に活躍して欲しい。


死神さま、阿修羅に対し本気モード(デスサイズ無し)。
今までの性格とは打って変わった口調と迫力で凄みが伝わってきた。結局、デスシティから出られないという制約で逃げられたが、そうでもないと主人公が存在する意味がないので問題なし。


メデューサは潔く死んでくれていたほうが、エルカやフリーといった鬼神以外の敵キャラの動きが読めなくなって面白いと思ったのだけど、ナニカが生き残っているみたい。この展開って「GS美神」のコギャルメデューサ?それともドラゴンボールのピッコロJr?



今回は2話ともあまり重要でなさそうな脇キャラばかりの戦いでマテパの面白みは少なかった。二人ともすぐにリタイアしたし。
カミッツの新たな武器、「威力と重さが比例する剣」に上空からの攻撃以外の活用法が見出せるだろうか。重量を無限大に増やしすぎてブラックホールを作るような展開になったらマテパはネ申。
「速く動くほど早く凍る」魔法に対して有効なのは、自らが動かずに攻撃を行える遠距離タイプか、冷気を相殺する熱を発するドルチルタイプか。ミカゼのような近接格闘タイプは分が悪い。

次回は大本命(!?)のドルチル登場。コクマの知略も加えて、ヨマを倒すような逆転劇が起こるかどうか大期待。


巻中カラー。ストラウスがアーデルハイトを憎んでいるわけではないという回想と、その事実に対して矛盾すると困惑するブリジット勢。

ここで千年前の事件にビーグ・モーラを絡めてきたのは荒唐無稽ながらも上手いと思った。



どーでもいいけど、なんで雑誌の中でも少年ガンガンだけ「はまぞう」に引っかかるんだろう?まさか電撃hpみたいに書籍扱いされているなんてことは(ry





少年ガンガンといえば、スクエニ検索エンジンの老舗、GanganSearch-スクウェアエニックスファンのための総合検索サイト!-さんがもう6周年にもなるらしい。
公式漫画家さんを招待した作家インタビュー記事やイラストコンテストなど管理人のkenta999さんの企画力には感嘆するばかりです。デッドリンクチェックも定期的に行っていて検索サイト管理人の鑑ですよ。ホント。

現在、行っわれているトラックバックセンター機能というものがあるが、スクエニ関連の記事を書くブログが少ないのか、そもそもその機能自体に気付いていないのか、更新が少ない。
単体の作品感想でいえば解析!戸塚研究所さんのブログとかガンガン系の面白い考察をしているサイトさんは沢山いるのだけど、皆ガンガンサーチさんのトラックバックセンターは活用していないみたいですね。(かくいう自分も前回トラバしたのが初めてのトラバなのだけど)。
ブログブームなのだし、折角の面白い機能なので他の人もスクエニ関連記事に言及したときには活用して欲しい。