月刊誌感想

さて、今月の月刊誌などの感想に入ります。
最近書いてなかったぶん、一気にトバしますよ。


内容が実力派ばかりの雑誌。内容も変化の効いた濃い話ばかりで安心して読めます。

今回はアクションがすごい。動きの輪郭も極太に加えられて、バイキングの荒々しさが上手く表現されていた。千切れた手で爽やかに見送る敵さんに大物っぷりが見られる。

笹やんと無事結ばれ、荻編終了。これで主人公が卒業しエピソードを加えて終了か、大野さんについていた外人さんとかの伏線も残っているのでソッチ側に焦点をあてての新章開始か、どっちかというとまだまだ続いて欲しいです。

    • 3.るくるく

今回はシリアス描写での進展はなかったが、新築した家がはやくも崩壊したので居住地区とか変化がありそう。やっぱり新築2階建てはるくるくの雰囲気に合わなかったのかな。


現在一番の注目雑誌。感想を書く頃になって今回HELLSINGが休載していたことに気付いた。やはり増刊での外伝に力を割いたことが原因だろうか。

前回、いきなり主人公が死んでしまってどうなるのか!?と心配したがファンタジーながらもいつもどおりの雰囲気で安心した。主人公も無事生き返ったしまだまだ続いてくれそうです。

なんと「夢の世界」の正体がビスケットハンマーそのものなのではという衝撃の事実の可能性が提示される。こういうハッタリ分を惜しげもなく、あっさりと早いうちからバラしてしまうところにこの漫画のスゴさを感じる。今回のメインはさみだれの父親登場と一般人サイドで地味だったが、さみ父が夕日の危うさに感づいたことで一般人が今後の展開にどう影響を与えるかが気になる。
増刊の同作者の読み切り作品も上手くまとめられていて面白かった。

    • 3.恐怖の宴

ホラー連作の3回目。今回は前回の「みず」のような強烈な恐怖感は少なかったが、本格ホラーでありながらも必ずしもバッドエンドで終わらないところに好感が持てた。先が読めないことはいいことです。

    • 欄外. RAISE

大ベテランの新谷かおる先生がネーム掲載だったorz やはり飛行機ものは機械などの細部描写が難しいので時間がかかるのだろうか。内容も詳しい資料を必要とする社会派漫画なので大変そうです。新谷さんの作品は「砂の薔薇」や「クレオパトラD.C.」のような女の子が主役張る漫画のほうがキャラが生き生きしていて好みだったり。


エニックスから引っ張ってきた人気作家さんがどんどん抜けていき、初期からの作品もエニックス在籍時から比べてグレードダウンしているので、勢いがじわじわと減ってきている雑誌です。現在は女性読者を意識した作品陣だが、それならば女性向けを割り切ったゼロサムのほうが全体的に見てもクオリティが高い。正直、ブレイドに行った作家さんには同じく衰退気味のガンガン(ガンガンWING)に戻ってきて欲しい。

やっとこさ細目兄ちゃんを力技で撃退し、新たな展開へ。細目兄ちゃんが「次回」という伏線を残って逃げたのは萎えたが、以前腕を切り落とされた歌好きの兄さんや風車村での敵側ジェレイドが生き残っていて、なかなか敵側のキャラクターにも因縁が出てきて面白くなってきた。

    • 2.クラウン

ドリムゴードの人の新連載。この人の作風はキャラクターの絵柄が妙なのはともかくとして、演出が凄まじくハッタリが効いて輝いているので印象に残る。とりあえずファンタジー世界で、突然強大な力を持ってしまった押しかけモノだが、主人公が普通に見えてやはりクセモノっぽいので次回からの全体的な展開が気になる。

まだ過去編を引っ張るか…orz 「空中ファントム」や「アンシリーコート」の原点が見られたのはエクステンドへの繋ぎとして面白かった。プッツンした両兵がシバっぽい人物を切り裂いているんですが、これ即死じゃないですか?(汗


エロ要素が強い漫画などクセが強くてスルーしている漫画もあるが、なんだかんだ言って良作揃いの青年誌。ただ月連載の作品が妙に多く、話のペースを掴みにくいのが残念です。
基本的にはhttp://kenkyukan.fc2web.com/さんのhttp://kenkyukan.fc2web.com/enix8/10.htmlとほぼ同評価。
No.3を選ぶのが大変です。

    • 1.マンホール

やはり主役級キャラの退場が衝撃的。一時的に安心させておいて一気に破滅に追い遣るという構成が巧みさがニクい。新たな災害の予感に加えて、ヒロインが組織から離れて単独で行動しようとしている急展開に目が離せない。

チサトバアさんの特訓も引っ張ることなく上手くまとめられていてテンポがいい。ダイヤル錠の解除や空気を読む力など特訓の成果が現れ、キチンとオチが付いていたのにも笑った。ご褒美は指にカッターの刃ですか…さすがに何をやらせようとしているかは想像がつくなぁ。

    • 3.咲

萌え絵と麻雀という珍しい組み合わせを持つ漫画。今回で短期連載終了ですが連載決定したようです。オメデトー!麻雀のことはあまり分からないけど、雰囲気だけで面白さが伝わってくる。今は短期なのでスピード展開だが、あとは論理性を詳しく表現できるともっと面白くなりそう。


しばらく目を離したスキに天上天下銃夢がどういった展開なのか分からなくなっている(汗)。とくに天上天下は別の漫画かと思った。いつの間に学園格闘モノから和風ファンタジーに完全に切り替わったのか。「F」のあたり?

ファンタジー要素を交えながらも本格的な戦争モノ。戦略の度重なる応酬と、戦場の過酷さ、新庄のキレた策略とカリスマが表現されている。今回はメインキャラが脱落していないので数字の上での損害だが、次回から名のある将とぶつかりそうで「今度こそ死ぬ今度こそ死ぬ」と緊迫感がヒシヒシと伝わってくる。

あまり強烈な印象もなく、時間能力者を撃退をあっさり達成してしまったことにスカシ感が。相手がジェントルメンで正々堂々戦っていたからなのか戦術面も目立たなかった。


チャンピオン系列らしい濃い作品が並んでいる。なんてせ月刊チャンピオンでなくチャンピオンREDなのだろう?

巻頭カラー。ついに虎眼vいらこ決着!第一話から見ていらこが勝つと分かっていても流石は虎眼先生、一太刀交わしたあとも緊張感がぬぐえなかった。

    • 2.疵面 バキ外伝

地元住民に愛される平和なシーンとバトル開始の後半。銃で直撃を食らっても依然平気で乗用車を追い駆けるというトンデモ超人ぶりは相変わらず。

スクライド本編(漫画版)の過去編を扱った読み切り。はちみつとクローバーは観ていないので「おねがい☆」ネタした分からなかった。「漢頼み」とか無駄にシュールな演出は昔のままで安心した。これをきっかけにアニメ第二期始まらないかな…。