DDD

DDD 1 (講談社BOX)

DDD 1 (講談社BOX)

流行病と悪魔憑きと義手。
奈須きのこ節炸裂。
いつもにくらべはるかに(文字通り)病んだ作品、堪能させていただきました。



・JtheE
キーキャラクター石杖所在のトリッキーな性質や、2人の悪魔付きのような世界観を知る話。
患部・新部といった設定が人物の特性をそのまま表していて面白い。
ところで「JtheE」ってどういう意味?


・HandS(R) , HnadS(L)
前後編で語られるだけあって一番気に入っている作品。
JtheEで悪魔憑きという概念が既に頭に入っているぶん話に入り込みやすい。

見所は入れ替わりトリックの真髄。
(推理モノではないけど)兄弟姉妹といえばまず入れ替わりを疑えということを失念していました。
奈須さんの一人称騙しは強烈です。
さんはこの手のトリック好きだよねー。例:「幼少期の桜と凛」「殺人中の四季と志貴」
まず読者視点は「神の視点」で絶対的なものとして信じてしまうので毎度騙されてしまうwww
今度から「名前が呼ばれないとき」はもっと用心して読んでみよう。
久織再登場は楽しみです。妹さんみたいな力押しキャラよりこういうトリッキーキャラのほうが手ごわいぞ。


・formal hunt.
妹キタ。
鮮花や秋葉といったツンデレお嬢様系でなく、ちょっと大人な都古ちゃんタイプ?
なんにせよまた騙されました。
名前の判明後のやりとり笑える。
石杖、月見里、木崎っていくらなんでもご近所でA異常症患者発生しすぎだろ!?と思うが、なにか発生しやすい裏
があるのか?


・年表
こうやって年表ができているということは既に筋書き自体は完成しているということ。
HnadSで気になっていた生きる火達磨、山田さんはカイエ世話係の前任者?





他月作品との関連
Q.Fate月姫、空の教会といった奈須作品は全て魔術師などといったキーワードで関連性・世界観の統一が見られるが、ではDDDとの関連性はあるのか?
A.なし。キャラクターマテリアルでメレム・ソロモンとカイリとの類似性を認めるも、月姫世界との関係はないとされている。よってこの世界に魔術師や死徒といった幻想のプロフェッショナルが介入してくることはない。