能力戦の面白さは推理ゲームに似ている
ブギーポップや悪魔のミカタなどで「能力戦」に思うことがあったので書き連ねてみる。
●能力戦の手順
「異常」なことが周りで起き、状況を把握する
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「異常」を受ける「条件」を推理する
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「条件」を利用して「異常」に対抗する手段を考える
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「異常」を引き起こしている「犯人」「道具」を突き止める
●推理戦の手順
事件がおきる
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事件を可能にするトリックを探す
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トリックを論破するor犯人しか知りえない情報を用いて犯人を担ぎ上げ自白させる
あまり能力が汎用的過ぎると、推理ゲームのルールが壊れてしまい面白さが薄れてしまう。アニメならばむしろ単純な能力のほうが演出で派手にできるので良いのだろうが、小説のような表現が抑えられたメディアでは「いかに場面が特化した能力を使いこなせるか」にかかってくると思う。
・能力を使う側の視点…役に立たない能力をいかに頭を使って役立つ能力として活用するか、の面白さ
・能力を受ける側の視点…身の回りで起きる異常な事態にどう対処し、弱点を見つかるか、の面白さ
漫画でいえば、ジョジョとかデスノとかはそういう推理の面白さをうまく活用している。
ただし、その論法でいうとHxHの主人公のゴンの怪力やキルアの電撃能力は応用が効き過ぎてつまらないんだけど、アレは念そのものが機能がゲーム的だったり、敵さんが限定能力をフル活動してくれているおかげか。
小説でいえば、西尾維新の言葉遊びだったり、序盤の悪魔のミカタなどは良い能力戦&推理ゲームだと思う。
推理にせよ能力戦にせよ小説家・漫画家になるには読者よりも頭が良くないとならない、という結論。